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2016.05.2350代独居男性の遺された過去の遺品

カテゴリ:特殊清掃師

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おはようございます。

今朝の青森の朝は日差しを浴び
遠くの方で元城山 照法寺の鐘の音が
聞こえてくる穏やかな朝を向えています。

さて、今日から50代独居男性が遺した遺品整理
(賃貸住宅)の家財の撤去作業が始まります。

この男性は、生前から糖尿病を患い働く事ができなくなり
生活保護を受給され生計を立てていたとこの故人の
お兄さんが私に話してくれた。

数日前、私がある遺品整理の現場にて衣類の仕分けを
していた時にこのお兄さんより電話を頂きました。

少しなまった口調で見積りをして欲しい。
弟が亡くなり、病院で亡くなりアパートを今月中に
引き払いたいので部屋を早く片付けてほしいと
少しなまりの強い話し方でした。

私は、この男性が少し怯えているように感じたので
大丈夫ですよ。
安心してください!
今月中にアパートを退去する事は出来ますから
安心してください!と電話の向こうの男性に
呼び掛けました。

この男性は、それでもまだ、おびえた様子が感じられた
のでどうしましたか?
大丈夫ですか?
具合が悪いですか?とたづねると
少し間をあけ電話越しの男性が口を開きました。

いえ、大丈夫です。
実は、これから弟の火葬が始まるのでまた電話しますと
言い電話を切りました。

電話を終え私はかなり動揺しているな~
これは、普通の死では無いな~と直感的に感じました。

数時間後、またこの男性よりお電話を頂き
見積りの日時の打ち合わせなどをし後日、
待ち合わせの場所でこの男性(故人のお兄さん)と
初めてお会いして弟さんが住んでいたアパートへ
向かう事にしました。

最初の電話があまりにも不安や動揺した様子だったので
私はてっきり弟さんは、孤独死をされ自室で発見されたのではと
思い孤独死現場へ入る時の準備も整えてアパートの前まで行くと
お兄さんが部屋のカギを開け中へ入って行きました。

私は、ほっとして孤独死では無かったのか~
よかった~と内心思いながら部屋に一礼をして
中に入りました。

中に入ると台所に3畳ほどのダイニングがあり
奥には6畳の居間があり奥には8畳の寝室がある
一見、玄関から見ると1DKのお部屋に見えるが
なかなか広いアパートでした。

作りは今風のお洒落なアパートで一見生活保護者が
暮らすアパートには見えませんでした。

中に入ると当日、故人様が脱ぎ捨てたと思われる
パジャマがベットの上に脱ぎすてられていました。
私は、数珠をポケットから取り出しベットに向かい
合掌をしました。

その間もお兄さんは何かを探しているのか
ごそごそと捜索をしていました。
私は、お兄さんに何かお探しでしょうか?と
訊ねると弟が何時も持ち歩いているカバンが見当たら無い
その中には、通帳や印鑑などの貴重品が入っているはずなのだが
何処を探しても見つから無いと、私に話してくれた。
病院で亡くなられたのなら病室に置き忘れたのではないですか?
と訊ねるといや~実は~重い口調でお兄さんが大きな声では
言えないのだが、弟は〇〇大橋から身を投げて自殺したんだと
私に打ち明けてくれました。

某マスコミ関係者の友人が話していた例の自死だったのです。
私は、思わずあ~そうだったのですか~だから初めて電話を
くれた時の違和感が納得できました。

警察より何か遺品を預から無かったのか聞くと
携帯とタブレットを返してもらったがカバンは
身投げした橋からはカバンはなかったと言いました。

警察の捜査によると遺書も無くご遺体にも外傷もない為
将来を悲観しての突発的な身投げではないかと言う捜査の
見解で事件性も考えられないと言う警察医の判断も重なり
捜査が終了して身柄が返されたと言います。

この弟さんは、ご先祖が眠る墓に埋葬され静かに
眠っています。

私達の住む青森県の自殺も一時期に比べれば少なくは
なって来たとは言いますがまだまだ全国的に見ても
自殺の発生率は以前と高いのが現状です。

県内にも沢山のゲートキーパーが誕生し色々な場所で
活躍をしていますが、まだまだ、自殺が減るまでには
至ってい無い様なきがします。

このブログをご覧のみな様の中でもし、生きて行く事が
辛いと感じている人がいたのなら県の保健センターや
最寄りの保健所の相談室などへ悩みの相談をしてください。

一人で悩んでいても解決策がなかなか見つから無い場合も
あるとおもいます。
誰にもしられたくない悩みでも他人なら話せる場合も
あると私は思います。

ぜひ、相談をして見てください。
自殺をされた身内や知り合いの悲しい姿を多く見てきて
遺された人の心の傷も大きく深いと言う事を良く知っています。
あなただけが辛いのではないのですよ。

遺された人も辛い人生を歩んで行くのですよ。
お節介な事言いました。
気分を悪くされた方がいましたらあやまります。
ごめんなさい。

さ~て、そろそろスタッフ達が出社します。
現場に向かう準備をはじめたいとおもいます。

今週もどうぞ宜しくお願いします。


 


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この記事の担当:花輪 隆俊

戦う特殊清掃士達のブログへようこそ!!
トータルプロデュース モコは青森県、岩手県、秋田県をはじめとする
東北6県において特殊清掃や遺品整理をおこなっています。
故人様やご依頼者様の心情を考えあえて悲惨な現場写真などは
ひかえつつ現代社会の闇と戦う特殊清掃士達の日々の業務を
ご紹介しています。
東北地方でも私共独自の消臭技術で孤独死などで住宅に染みついた
悪臭を完全消臭する技術で東北各地からご依頼を頂いています。
プライバシーを配慮し(故人様)日々の活動をブログで配信しています。
また、お困り事はお気軽にご相談ください。

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