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2016.08.14お盆休み返上で孤独死での特殊清掃作業

カテゴリ:特殊清掃師

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おはようございます。

今朝の青森市の朝の空模様は快晴です。
今日も暑い一日になりそうです。

さて、昨日13日に出張より無事に帰って来ました。
本来ならば11日からお盆休みになる予定でしたが
前回の現場(ごみ屋敷清掃)の最終日に急遽SOSの
お電話を頂きお見積りに行きあまりにもひどい状況のため
お盆休み返上で作業してきました。

お盆休み返上で作業できた理由にはもう一つ理由があり
廃棄物処理場がお盆でも受け入れが可能だったと言う事が
大きな要因でした。

お見積り時に感じた事は、孤独死があったお部屋が
密閉されているにも関わらず外まで腐敗臭が強烈に臭いました。

ここは4世帯が生活している賃貸住宅の1階で今回
事故が起きたのですが、残りの3部屋に腐敗臭が
流れこみ生活ができないと言う苦情が
出ていると大家さんから伺ったのも分かる気がしました。

お休み返上した初日、早朝6時に出発しました。
途中、有料道路を使ったおかげもあり予定時間より
早く現場に到着できました。

現場に着き相も変わらず外まで腐敗臭がしていました。
前の日に大家さんから住人の皆様には早朝から
作業が入ると言う事を伝えてもらっていますので
すんなりと作業に取り掛かることができました。

現場の状況は、見積り時に確認済みなので
入室する前にあらかじめ指示をしていますので
玄関先で合掌終了後、指示通り作業が進められて行きました。

故人様は、睡眠中に容体が急変したのだと思います。
布団には大量の失禁の後があり1ヶ月以上経過した現在も
じょぶじょぶ感がありました。

具合が悪くなりトイレに駆け込みそのままこと切れて
お亡くなりになられていました。

お亡くなられたのが6月の後半と言う事で
ちょうど暑くなり始めた頃にトイレにご遺体が放置され
故人様も体格の良い方だったと言う事もあり
ご遺体から溶けだした体液や血液また脂肪がトイレ内に
たまりそれがドアの隙間から廊下へと流れでて
玄関先までと流れでてきて腐敗していました。

作業は、まず、玄関先まで流れでて腐敗している
体液や血液また脂肪を綺麗にふき取りながら
消臭・除菌剤を噴霧していくのですが通常の
現場ならさほど気にはなら無いのですが
今回の現場は、腐敗した体液を触るだけで
ぬるぬると脂肪が多いせいか触るもの全てがぬるついて
中々作業がしずらかったです。

ゴム手袋で油料理のお皿を洗う時の感覚とよく似ています。
植物油であれば食器用洗剤で簡単に落とせるでしょうが
床一面に塗られた様なラードと同じなのですが
ラードだと1回や2回洗剤で洗っても中々ぬるぬる感は
取れません。

何とか玄関先から床の汚れや腐敗液を除去し除菌剤を噴霧
しながらトイレ前までようやくたどり着きました。

ここからが本番です。

トイレのドアを開けると床一面にグレー色に染まった
体液やご遺体が解けた一部が大量に床一面に溶けだし
溶け積もっています。

高さにすると高い所で15cm近く溶け積もっている場所も
ありました。

 

上の写真が実際の現場のトイレで溶け積もった
腐敗したヘドロをすくいトイレへと流している
実際の作業中の写真です。

作業開始からここまで約1時間ほど経過です。

故人様の体格が良いと言うこととこの暑さもかさなり
ご遺体が発見された時にはかなり溶け落ち骨が見えていたと
聞きます。

案の定、トイレの床には溶け落ちて腐敗した
固形物が沢山積もっていました。

量的には家庭用のバケツ5~6杯分はあったと思いますが
今回はトイレに流せれたのが作業を進める切っ掛けになりました。
腐敗した固形物を全て除去じて臭いも強烈なため
消臭剤を大量に噴霧・・・・・何時もならすぐ臭いの元を
分解して悪臭も少しづつおさまるのですが今回は悪臭に
消臭剤が負けていました。

1回目の噴霧では効果が見られず、2回目の消臭で悪臭が
徐々に分解され始めました。
2回目の消臭より10分後には7割程度の消臭が出来ました。

問題はここからなのです。

これだけ大量の腐敗物が床に溶け落ちていたと言う事は
床下にかなりの量がしみ込んでいると想像しなくても
分かります。

床板をはがし、壁をはがし、はばしてもはがしても
しみ込んだ体液や血液がしみ込んでいました。

結局、構造上撤去できない柱や根太をのぞきすべて
撤去し終わったのですが築年数も古いと言う事も有り
床下が土でその土にまで大量に腐敗液がしみ込んで
いました。

土ならいいじゃないと思うかもしれませんが
この土にしみ込んだ体液を消臭するのがまた
重労働なのです。

しかも、土の中で元気よくすくすくと成長し続ける
ウジや蛹を探すのも困難なのです。

まず、体液が大量にしみ込んだ土の中のウジや害虫を
殺さなければ後々ハエが大発生して除去しても除去しても
大発生するのでここで少しでも駆除しておかないといけません。

そこで、市販されている殺虫剤を利用して土の中の
害虫を一挙に死滅させる事にしました。

ただ、100%有効かと言うとそうでは有りませんが
やら無いよりはやった方が効果は目に見えて分かります。

害虫駆除の殺虫剤を噴霧後、今度は土の改良作業です。
この床下の土壌改良をしておかないとリフォームをしても
床下から腐敗臭がしてくると言う悲劇にならない為にも
大切な作業です。

さ~て、今日のブログはこの辺で終了です。
続きはまた明日です。

みなさん、よいお盆休みをお過ごしください。
中々会えない知人友人のさり気ない「安否確認」を
この時期にして見てください!!

お盆休み明け、お盆中にお亡くなりになられた方が
毎年沢山発見されます。

向こう三軒両隣精神でさり気ない見守り活動に
ご協力ください。



 


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この記事の担当:花輪 隆俊

戦う特殊清掃士達のブログへようこそ!!
トータルプロデュース モコは青森県、岩手県、秋田県をはじめとする
東北6県において特殊清掃や遺品整理をおこなっています。
故人様やご依頼者様の心情を考えあえて悲惨な現場写真などは
ひかえつつ現代社会の闇と戦う特殊清掃士達の日々の業務を
ご紹介しています。
東北地方でも私共独自の消臭技術で孤独死などで住宅に染みついた
悪臭を完全消臭する技術で東北各地からご依頼を頂いています。
プライバシーを配慮し(故人様)日々の活動をブログで配信しています。
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