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2016.11.1460代独居者のお部屋の供養祭

カテゴリ:供養祭

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おはようございます。

今朝の青森市の朝は朝日を所々あび
穏やかな朝を向えています。
今朝は古川の市場に早朝仏壇に供える
花と神棚に備える榊を買ってきました。
寒さの中、厚着をして路上に座る売り子(ばば様)
さん達もすぐだまっていました^^

すぐだまる=津軽弁でちじこまる・ちじこまっている

さて、昨日は、60代独居女性のお部屋の供養祭を
してまいりました。

 


先日、原状回復作業を終えたお部屋で
今回のお部屋の供養祭にはご依頼者でもある
姪御さんご夫婦も立ち会ってくれました。

午後からの供養祭も厳かに行われました。

私共、モコではお部屋で誰にも看取られる事なく
この世をお一人でさられた方の供養をさせて頂いています。

おそらく全国的にもあまりお部屋の供養祭を行える
遺品整理業や特殊清掃業は中々ないのではないかと
思っています。

なぜ、お部屋の供養をする切っ掛けになったのかと言うと
もうかれこれ7~8年位前の話です。
とある街にあるアパートで死後半年以上経過後に発見
された孤独死現場のご依頼をアパートのオーナー様より
いただきました。

臭いがひどいと入居者より苦情が出て退去されそうだ
早く何とかしてほしいと言う悲痛な叫びでした。

私は取る物も取らず急いで問題のアパートへ駆けつけると
オーナー様がポツンと一人で敷地のすみの方で立っていました。
私は怖くて部屋まで行けないので見てきてほしいと
カギを私に差し出しました。

私は名刺を渡し挨拶をしてオーナー様が差しだした
問題の部屋のカギを受け取りました。
オーナー様は来るまで来ていた為、車の中で
待っていてもらう事にしてもらいました。

早速、入室の準備に取り掛かろうと思い
部屋がある2階につながる階段の下まで来ると
もう腐敗臭がし始めました。

この日は、春先のまださほど暑くもない日では
ありましたが階段を一歩づつ上がると共に
腐敗臭も一段と臭いもきつくなってきました。

ここのアパートは築40年以上の木造アパートで
建物の真ん中に通路廊下がありその両脇に各部屋がある
作りのアパートで一昔前によく見られた作りのアパートです。
この廊下には腐敗臭が充満して玄関の扉の隙間から
ハエやウジがはい出して来てモルタルの床のすみには
ハエの死骸やハエの蛹の抜け殻が大量に落ちていました。

私は玄関前で合掌をしてからガスマスクを装着して
ゴム手袋にシューズカバーを履きお部屋のカギを開け
玄関の扉を開けると銀バエやハエが一斉に飛びだして
きました。
片手に持っていた殺虫剤を噴霧しながら飛びかかってくる
ハエや虫を殺しながら薄暗い部屋の中に入って行きました。

足元を注意しながら前へ進むと薄暗い部屋にはせんべい布団
1枚4畳半の部屋にひかれていました。

あまり部屋の中が暗いのでたばこのヤニとほこりまみれになった
カーテンを開けると外の光が部屋にさし込み空中を飛ぶハエと
ホコリのキラキラが妙に印象的な光景でした。

明るくなった部屋を見渡すと4畳半と思っていた部屋は
6畳和室の部屋でした。
畳の上にはジュータンも引かれていなく畳も茶色く焼け
所々すり減っていて畳がけば立っているのが分かるほど
畳も傷んでいました。

せんべい布団にタオルケット布団はこれだけです。
部屋には家具もなければ着替えの服も数着ほどしか無く
家財道具らしい家財道具は全くありませんでした。

ファンヒーターが1台にポリタンク(空)が数個のみ
歯ブラシや歯磨き粉や皿や箸と言った日用品もありません。
あるのはコンビニの空の袋やカップ麺の空容器などのごみ
それとチラシの類の雑紙類のみです。

布団のからはみ出てここに住んでいた住人は凍死して
お亡くなりになられたらしいと言う事でした。

去年の11月の後半か12月の初めにお亡くなりになり
一冬この何もない殺風景な部屋でご遺体は凍結保存され
春の暖かな陽気で凍結していたご遺体が溶け一気に
腐敗して今回の事故が発覚したと言う事でしたが

私はこの部屋を片付けながら思った事が一つありました。
この故人様は覚悟の自殺ではないか?と
もう生きて行く事の限界を感じ身の周りの処分できる
家財はすべて処分して処分できなかったテレビや冷蔵庫
などの家財はコンセントを抜き綺麗に部屋のすみに
置いてありました。

ここのアパートの住人の多くが生活保護者が住んでいた
アパートでしたが、住人の半数以上が今回の事故で
気味悪いと退去していったと言います。

残っている入居者の為に何とかならないかと言う
オーナー様のご要望で以前から好意にしていた
お寺の住職に相談したらこのお部屋供養をするといいと
言われそれからこのお部屋供養をするようになりました。

その提案をしてくれた住職も今はこの世にはいなく
先代住職の義息子さんが今は各街で起きている
孤独死や自殺死・殺人現場等で原状回復作業を依頼を
私共が受けた時最後にお部屋供養をして頂いています。
これが私達モコのお部屋供養の始まりです。

もうかれこれお部屋供養もどれ位やったのでしょうね。
多くのお身内の方やオーナー様や不動産管理会社様
などからお部屋供養をしてもらえるなんてと喜びの
声を頂きます。
入居者さんも安心したと言う声も頂ています。

これからも残された方達が安心して同じ場所で
暮らしていけるようにお手伝いが少しでも出来ればと
思っています。

さ~て、今日も元気よく悔いの残らない一日にしたいと
思います。

また、明日、当ブログでお会いいたしましょう^^


 


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この記事の担当:花輪 隆俊

戦う特殊清掃士達のブログへようこそ!!
トータルプロデュース モコは青森県、岩手県、秋田県をはじめとする
東北6県において特殊清掃や遺品整理をおこなっています。
故人様やご依頼者様の心情を考えあえて悲惨な現場写真などは
ひかえつつ現代社会の闇と戦う特殊清掃士達の日々の業務を
ご紹介しています。
東北地方でも私共独自の消臭技術で孤独死などで住宅に染みついた
悪臭を完全消臭する技術で東北各地からご依頼を頂いています。
プライバシーを配慮し(故人様)日々の活動をブログで配信しています。
また、お困り事はお気軽にご相談ください。

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