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2017.04.22認知症高齢者住宅のごみ撤去作業

カテゴリ:特殊清掃師

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おはようございます。
今朝の青森市の朝の空模様は曇りです。
曇り時々晴れの予報で最高気温13℃と寒い1日になりそうです。

さて、先日ご依頼の頂いた在宅介護支援センター様からの
ご紹介の某街に住む認知症高齢者様が住む住宅のごみ撤去
作業をしてまいりました。

当日の朝、現場に到着して準備をしていると
イケメン支援員さんもこられ私達が訪問する前に認知症高齢者さんが
住む住宅の中に先に入り再確認をしていてくれました。
支援員さんのご尽力もあり今回はすんなりと作業に入る事が出来ました。

朝、スタッフ全員で挨拶をして現場の注意作業を確認して
今回のご依頼者様は認知症を患っていると言う事を再確認して
家財の必要品と不用品(ごみ)の確認を再徹底してから処分する
ごみ袋に入れることと、初めのうちは私達がどう見ても
ごみにしか見えない物でもご本人様が「とって置く」と言ったら
素直に従うと言う事を再徹底しました。

タイミングを見計らい私が再度、「とって置く」といってよせといた
大事な物を再度仕分けるので邪魔でもそれまではそのままにして置くと
言う事を再確認して作業に入りました。

イケメン支援員さんが数日前から念入りに確認して当日の朝も
再確認をして暮れていたおかげですんなり作業を始める事ができました。

認知症高齢者さんの担当を最初は私が付いて必要品とごみの判断を
してもらいましたが案の定です。
どう見てもごみにしか見えない物でも大事な事が書いてあると思うから
「とって置く」と判断してもらうために聞いた物の8割9割が
必要な物に^^

この心理は、何も認知症患者さんだけに起こる事ではなく
健康な方でも、セルフネグレクトの方でも誰にでもおこる事なのです。
この様な時は、ご本人の意思を尊重しておく、
いずれ時がくればこの山の様に大事だから「とって置く」と言う物も
処分する方に回るのであせらず次々とご本人に必要品かごみかを
判断させることが最初は重要なのです。

今回のご依頼の箇所は、居間と台所の2か所、本来はもっとやりたい所が
あるのだが本人がどうしても拒否していたのでイケメン支援員さんは
高齢者さんが寝ている部屋も綺麗に片付けたかったらしいのですが
ご本人の拒否が強すぎるので今回は断念したと言う事です。

今回は、居間からごみ撤去作業を始め見る見る内にごみが
無くなる頃です。
ご本人自ら今まではその場に座り判断するだけだったのですが
少し必要かごみかを聞くのをわざとしないでいたらです。

案の定予想通りご本人も仕分けをするようになりました。
私は心の中でしめしめと^^
言葉は悪いが案の定、欲が出てきたと嬉しい兆候です。
少しでも綺麗になってくるともっと綺麗にしたいと言う
欲求が生まれてきます。

人間は誰しも初めから不衛生な環境で生活してきた人は少なく
有る時を境に不衛生な環境の中で過ごさざるおえなくなり
住んでいたと言うのが分かりやすいかな?
なので、部屋(環境)が綺麗になればなるほどもっと綺麗に
(片付け)たいと言う欲求が出てくるのです。
こうなるとほっといても片付けを始めるのですが
体力はそうそう続くはずも無く疲れて座り込んだ時がチャンス
なのです。

何がチャンスなのか?と言うと一番最初に仕分けたごみの山^^
私には8割9割がごみに見える本人にとっては大事な物
この必要品の山を再度仕分けるタイミングが来たのです!!

さ~ぁ、〇〇さんもう一度ここの物見てみようか~
言い疲れている○○さん(認知症高齢者)を読んで再度
判断してもらうと案の定、ん~いらない、いらない、いらない
あ、これは大事な物だから「とって置く」、いらない、いらないと
当初、あれも、これも、必要、大事な物だったごみの山が
予想通り2割に減り居間のごみ仕分け撤去作業完了です^^

予定通りに事が運んでいます。

今度は、台所です。
食べ物が腐敗していてもの凄い臭いとネズミのオシッコと糞が
散乱してしていて不衛生というより夢の島と言った方が良い場所です。
皆さん夢の島ってご存知ですか?

昔東京湾の埋立地をこの様に読んでいました。
東京都内から出るごみ粗大ごみから不燃ごみや生ごみを埋立た場所です。
今は立派な公園などが作られ綺麗な都民の憩いの場所になっていますが
昔は臭くて汚くてとても長い時間居れる様な場所ではありませんでしたよ^^

そんな台所のごみを撤去するのでもご依頼者さんである
認知症高齢者の○○さんはもう口をはさむ事も無く
私達に全てお任せと言った感じで作業を任せてくれました。
全てのごみを撤去後、板の間の消臭とクリーニングです。

消臭除菌を混ぜた水と専用の洗剤を噴霧して
ポリッシャーで板の間をクリーニングしはじめると
ポリッシャーでかき混ぜられた洗剤の白い泡がみるみる間に
チョコレート色のクリーミーなどろっとした泡に変わりました。

ここの様な泡になると界面活性能力が無くなり汚れがこれ以上
落ちなくなる為、アチョコレート色の泡をブレードで取り除き
また、新たな洗剤と消臭除菌剤入りの水を噴霧してポリッシャーで
床を洗うと今度はブクブクの泡がたちはじめ床の汚れも綺麗にとれ
ました。

これには掃除の一部始終を見ていた○○さんもビックリしていました。
立ち会ていた○○さんのお兄さんも何十年もの汚い汚れが落ちて
綺麗になった~とビックリされていました^^

さ~あ!!
最後は居間の掃除をして新しいジュータンを敷いて終了です。
ここもビックリする事があったのです^^

大きなごみはほうきとちり取で取り、その後掃除機で細かな
ごみを取ろうとしたら!!
畳1畳分を掃除機で掃除しようとしたら3回掃除機のフィルターを
掃除しないと掃除機のフィルターが詰まってしまうのです。

私共が使っている掃除機は家庭用の掃除機の紙パック式では無く
カートリッジ式の掃除機を使っているのですが、
畳1畳掃除するのにフィルターが詰まり
フィルターの詰まりサインが点灯すると言う事は今までありません。
これにはもうビックリです。

畳の目にダストが詰まりに詰まっていたのでしょうね。
8畳の居間を全て掃除機をかけ終わるのに何と30分もの時間が
かかりました。

掃除機が吸ったハウスダスト(ほこりやチリ)が何と!!
45ℓのごみ袋3分1の量でしたよ^^
え~って感じでしょ~
よ~くこんな汚い所で生きてたもんだって思いませんか^^

全ての工程が終わった頃、○○さんの顔が明るい笑顔にかわり
綺麗になった~
あずまし~
あずまし~とは気持ちが良いなどの意味の津軽弁です。

さっぱどした~
やってよかった~
これでお客様きても恥ずかしくない
友達呼べる~と喜んでいましたよ^^

これでイケメン支援員さんの苦労も報われたかな~^^
と気持ちの良い程よい疲れの現場でした。
と昨日の朝、ここまで書いてアップしようと思ったら
いきなり消えたのでした!!
なので昨日はブログを書く時間が無く
今朝、思い出しながらブログを書きましたよ^^

さ~て、今日は朝一からジャンボ刈に行くぞ~^^

ジャンボとは津軽弁で髪と言う意味です^^
ジャンボ刈るとは髪を切るです^^

津軽弁て変でしょ~
それではへばな~^^


 


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この記事の担当:花輪 隆俊

戦う特殊清掃士達のブログへようこそ!!
トータルプロデュース モコは青森県、岩手県、秋田県をはじめとする
東北6県において特殊清掃や遺品整理をおこなっています。
故人様やご依頼者様の心情を考えあえて悲惨な現場写真などは
ひかえつつ現代社会の闇と戦う特殊清掃士達の日々の業務を
ご紹介しています。
東北地方でも私共独自の消臭技術で孤独死などで住宅に染みついた
悪臭を完全消臭する技術で東北各地からご依頼を頂いています。
プライバシーを配慮し(故人様)日々の活動をブログで配信しています。
また、お困り事はお気軽にご相談ください。

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