トータルプロデュース モコ ブログ
2016.05.26親の家を片づけるタイミング その2
カテゴリ:遺品整理師
おはようございます。
今朝の青森の朝は、スズメが鳴き柔らかな日差しを浴び
遠くでは元城山 照法寺の朝の鐘が聞こえています。
穏やかな朝を向えています。
さて、本日のモコさんの予定は、先日地元紙の18ページにも
掲載された自然葬アドバイザーの記事を読んだ読者様より
自然葬について詳しく聞きたいと言う方よりのご依頼を
頂き今日から順にご説明にお伺いします。
このブログをご覧になり自然葬アドバイザーより
アドバイスを受けたいと言う方がおりましたら
こちらまでご連絡ください(^_-)-☆ ➡ ➡ ➡ ➡ ➡ ➡ ➡
さて、今日のブログは昨日の続きを書きたいと思います。
今日のブログでは、私の心に沁みついた
こんな言葉です。
「新しい家で暮らしているんだから前の家を処分しよう」
この言葉を言い年老いた母を納得させ引き取って行かれました。
今からもう何年になるのでしょう?
私共が、この業界に入り数年たった頃にこの男性と出合いました。
福岡県に住む男性から私共へお電話を頂きました。
青森に一人暮らしをする母の家の前の雪かきを
冬季間してもらえないでしょかと言うお電話が
この男性との初めてのお話でした。
この男性は、以前は母親と同居していたが仕事の都合で
福岡に転勤していると言います。
仕事も家族も生活基盤はもう青森では無く福岡に
なってしまい青森に戻る事も無いのだが
一人暮らしをしている年老いた母だけが心配で
特に冬になると家の前の雪かきや溜まった雪を捨てに行くのも
足腰が弱り昔みたいにはもうでき無いので去年までは
ご近所さんがボランティアで雪かきをしてくれていたが
ご近所さんも年で今年からはもう無理と言われたので
雪が降ったら家の前の雪かきをして溜まった雪を捨てて
くれる業者探していると言いました。
丁度、去年からシーズン契約とは
12月~3月の期間、雪が降ると希望の場所を除雪や排雪をする。
このシーズン契約を始めたばかりの頃でした。
早速、この男性から住所を聞きご実家を見に行きました。
ご実家は留守みたいでお母さんは出かけていました。
玄関前と玄関前の横のシャッターの前とその反対側の
ガスボンベがある場所まで雪かきとその雪の排雪作業の
お見積り書を作り即福岡に住む男性の元に送りました。
数日後、この男性よりご連絡を頂き今年の冬より雪かきと
その排雪作業をシーズンで契約をしたいと言う連絡が
始まりでお付き合いがスタートしました。
一人暮らしのお母さんとも顔なじみになり
冬以外にも近くを通るたびに顔をだし
「さりげない見守り」をしてはさり気なく写メを撮ることを
お母さんに了解を取り写メをとり福岡の息子さんの
アドレスへ写メを送ったりと交流を深めていきました。
数年が経つ頃には、加齢の為、お母さんも歩行が急激に
困難になりお母さんの担当ケアマネージャーさんの判断で
独居はもう無理かもしれないと福岡の息子さんの所に
連絡が入り急遽福岡から青森に来られました。
この時、私もよばれ実家を片付ける場合の見積りを
取ってほしいと頼まれ同席しました。
独居(一人暮らし)が無理と言われたお母さんの
顔も少し暗い表情でした。
私は内心、あ~こうやって施設に入るのか~と
思っていましたが、息子さんの言った一言が
一緒に福岡で暮らそう。
お父さんのお墓は今年は無理でも近いうちに
福岡に移すから一緒に住もう、母さん福岡に来てくれ
私たちちと一緒に住んでほしいと言われ、お母さんんも
抵抗する事なく静かにうなずきました。
身の周りの簡単なものだけを持ち数日後、お母さんは
福岡に息子さんと旅経ちました。
数か月間、空き家になる為私がその間管理する事になった。
この時の経験が今の空き家管理の原点です。
4月に福岡に旅経ったお母さんが8月のお盆に青森に
息子さん夫婦と一緒に墓参りに帰省してきました。
4月にはよちよち歩きだったのだが、約4か月間福岡の
施設に度々行きリハビリを受け足腰の強化をして歩き方も
しっかりして見違えるようでした。
久しぶりにお母さんの元気な姿を見れて安心しました。
息子さんがお母さんに、一言優しく声をかけました。
お母さん、「新しい家で暮らしているんだから青森の家を処分しよう」と
お母さんも覚悟をきめていたのか、ん、花輪さん家の事頼むねと
お母さん自ら家財の撤去の依頼を頂きました。
お母さん自身の生前整理と言う事で福岡に持って行く家財の
引っ越しの手配から青森の家の家財の撤去作業と実家の売買の為の
不動産業者への繋ぎや青森のお墓の撤去の手伝いや遺骨の回収まで
全てお母さん自身よりご依頼を受けお手伝いをさせて頂きました。
去年、この息子さんからお電話を頂きお母さんが老衰のため
天国へ旅経ったと知らせがありました。
私共に取ってもかけがえのないお母さんでした。
あらためてご冥福をお祈り申し上げます。
いかがでしたでしょうか?
この様な親の家の片付け方もあります。
心温まる生前整理だと思います。
遺品整理が良い場合や生前整理が良い場合
その時の状況でないと何がよくて何が悪いのかは
その時々で変わる様に思います。
ただ、一つ言える事はご本人の意思を尊重して
段階を踏む事が大事なのでしょうが、この段階を踏む
事が難しい場合もありますね。
さて、そろそろ時間になってきました。
続きはまた明日!