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2016.12.30認知症が原因での多重飼育された猫の捕獲のご依頼

カテゴリ:特殊清掃師

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おはようおざいます。
今朝の青森市の24時間の降雪量は13cmです。
今日も雪が降りやすい一日になりそうです。

今シーズンは今の所、雪は早く降りだしましたが
中々積もるぐらいの雪が降らず生活にはあまり
障害もなく今の所、楽な冬を過ごしています。

ただ、雪をあてにしている職業は大きな痛手です。
そんな私共もこの1月~3月は雪の仕事がメインに
なるので雨ごいならぬ雪ごいをせねばと^^

年明け早々、真言宗 西の高野山 弘法寺に年賀のご挨拶に
伺うので祈祷してもらいますか^^
大雪が降りにっちもさっちもいかないぐらい
雪が降ります様にと、皆様に恨まれそうですね。

さて、冗談はこれくらいにしておきまして
今日のブログは、某街より先日、お見積り依頼を頂いた
猫屋敷の猫の捕獲と家の片付けのご依頼をお電話で
頂戴いたしました。

ここの街は数年前にも猫の捕獲のご依頼を頂いて
いるので正式にご依頼を頂いたら今回で2回目になります。

今回の現場は、年明け仕事初め早々に某街の職員と
待ち合わせ現場を見に行く事になっていますので
まだ、内容がまったく分からない状況ではありますが
捕獲された猫の行き場を今から探さないとまたあの時の
様なかわいそうな結果になってしまうので・・・・・

あれは、もう3~4年前の夏が過ぎた頃だった様に
記憶していますが定かではありません。

某街からのお電話で近隣住宅に迷惑がかかり
困っています。
猫を捕まえてほしいと言うご依頼のお電話でした。

日時を決め、問題の住宅にお伺いすると、家の外にいても
猫の独特のオシッコの臭いがむせかえるぐらい漂っていました。

住宅を外見から見ると、コンクリートブロックを積み上げて
作られた様な住宅で築年数もかなり経っている様な
古い住宅です。

家の前に車をおき、担当者が来るのを待っていると
1台の車がゆっくり走ってきて問題の家の前の
駐車場らしき空き地に止め車から1人の男性が
下りてお辞儀しながら私の方に歩いてきました。

私もつられお辞儀をしながらその男性の方に歩いて行き
挨拶をすると、この男性が猫の捕獲の相談を役場に相談して
私共を役場から紹介されたと言われました。

詳しくお話をお聞きしようと思い今回の経緯を聞くと
この男性は、この住宅に住む高齢の女性の甥と言う事が
分かりました。

この男性の母親の姉がここの住宅に住んでいて
早くに旦那さんを亡くされその後も再婚せずに一人で住んでいたと
言います。

この男性が言うには、二十数年前より伯母は認知症を患うように
なってからご近所の方とトラブルで警察が来るほどの
トラブルに発展した事もしばしばあったと言います。

トラブルの原因が野焼の時や飼い猫の事がほとんどだったと
言います。

飼い猫を避妊手術をしていない為、ネズミ算式に猫が増え
私が見に行った時も家の中にザッと見ただけでも
20数匹の猫がいました。
その多くが生まれて数か月の子猫とやっと大人になりかけた
猫たちでした。

外にも大きなふてぶてしい体格の猫も数匹いて
どの猫も野生化して人が近づくと牙をむき
背中を丸くして威嚇してきます。

ねこと言うとすり寄ってくるイメージがいままでは
ありましたが、このイメージ一変しました。
猫は怖い動物だと言うのがこの後身に染みて分かった
のですがこの事は後で書きます。

この男性が言うには、伯母は長い間一人暮らしをしていて
定年退職後に猫を飼うようになったのだと言います。
昔は、ご近所さんとも中がよく付き合いもしていたのですが
今、思えば中が悪くなって来た頃に認知症が発症したのだろうと
今思えば納得する事がしばしば有るとも言いわれていました。

問題の家の前を通る人も朝早くから夜遅くまで外に座り
ただ、じ~っと外を見ている。
なぜ、毎日同じ所に座っているの?
家に入らないの?と、声をかけると
猫のオシッコくさくていられないと言っていたそうです。

包括の担当者さんや行政の福祉課の担当者さんも
長年、伯母の所を小まめに訪問してくれ施設に入る様に
説得をしつづけてくれていましたが伯母は中々受け入れて
くれずにいたそうです。




 

この写真をごらんください。
写真左下の木の箱(りんご箱)がありますが
この木の箱に座り寝ていたと言います。
家の中は家財道具もほとんど無く当然着換えも
見当たらず、着たきりの生活をしていて
家電製品と言うと炊飯器とブラウン管テレビが
あるだけでした。

この男性が言うには、今回伯母が体調を壊し入院し
気弱になり体調が回復後、施設に入所するる事を
ようやく承諾してくれた。
家庭裁判所に申し立てをして伯母の後見人ににも
なったのでトラブルの元の猫をまず捕まえたいと
言う切実な思いを聞きご依頼を受けたと言うのが
未だに鮮明に覚えています。

数日間かけて猫たちに餌や水をあげて覚えてもらう
事をしましたが・・・・・・
猫たちは警戒心バリバリで効果ゼロでした^^
困り果て保健所に相談した所、現実的に言うと
捕獲は網が一番と、ただ動物愛護には問題があるがと
保健所の職員の方も網で捕獲しなさいとまでは言えないが
捕まえなければならないと言う現実があるなら網が
有効的だと教えてくれました。

早速、釣りで使う大きな網を仕入れ挑戦です。
格闘・格闘・格闘の連続
猫って忍者のように壁にジャンプして向かいの壁へジャンプ
また、向かいの壁へジャンプして逃げて行くのですね。
網でやっと捕まえた猫は牙をむき指をや腕をかまれるはで
ケガも沢山しましたが初日に十数匹の猫を捕まえることに成功
数日かけて20匹近くの猫を捕獲しましたが、私達の体には
引っ掻きキズや噛まれた後が多数残りました。
痛かったしこの時は化け猫と言うのが頭から離れなかったのは
言う間でもありません。

猫が嫌いになった瞬間でもあります。
今から思えばですが^^
今はそんな嫌いではありませんが、怖いと言う思いは
心の底にあります。
 

初日に捕まえた猫たちです。
当ブログやSNSで里親を探しましたが
見つからず某保健所で処分となりました。

今回はどの様な経緯なのかはまだ分かりませんが
年明け早々、問題の家を見に行ってきます。

そうそう、数年前の猫屋敷のお婆ちゃんの話ですが
病院に入り体調が回復してからお風呂に数年ぶりに
入った?おそらく数十年ぶりらしいのですが
2週間たっても体にこびりついた黒ずんだあかが取れず
病院の先生にもババ、どんだけ風呂に入ってねえの?
臭いしてるど~と言われたと後見人である甥の男性から
聞きました。

本人も猫にはほとほと困り何とかしたかったと言うのが
本音だったようで、猫の里親が見つから無ければ
保健所に連れて行き殺処分もしかたがないとまで
納得されたともいいます。

 

この様な家に住みさぞ貧困で困っている様にも
思えますが、近所では有名なお金持ちらしく
毎朝、タクシーで片道20分かけ大手スーパーに行き
猫の缶詰めを買いに行くと言う生活をされていたとも
タクシーの運転手さんが話してくれた。
臭いババだったが良いお客さんだったとも・・・・
何ともあきれたと言うのがこの時の印象でした。

今も、施設で元気に暮らしている事をねがいたいです。

今日のブログも長くなりました。
今日は、正月の飾り付けをして過ごしたいと思います。
それではまた、明日、当ブログでお会いいたしましょう^^
 


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この記事の担当:花輪 隆俊

戦う特殊清掃士達のブログへようこそ!!
トータルプロデュース モコは青森県、岩手県、秋田県をはじめとする
東北6県において特殊清掃や遺品整理をおこなっています。
故人様やご依頼者様の心情を考えあえて悲惨な現場写真などは
ひかえつつ現代社会の闇と戦う特殊清掃士達の日々の業務を
ご紹介しています。
東北地方でも私共独自の消臭技術で孤独死などで住宅に染みついた
悪臭を完全消臭する技術で東北各地からご依頼を頂いています。
プライバシーを配慮し(故人様)日々の活動をブログで配信しています。
また、お困り事はお気軽にご相談ください。

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